息を合わせてストレス社会を乗り切ろう!

ヨガは呼吸で自律神経をコントロールするすぐれた東洋の健康法だと思う。
要は息を深く吐き出すこと、これを教えてくれるからだ。
現代人はストレスを抱えている人が多いせいか、おしなべて呼吸が浅く、肺
容積の半分しか活用していないと指摘する専門家もいるほどだ。
呼吸が浅いと落ち着きがなくなり、精神的にも不安定になる。深いと酸素を
十分に取り入れ、血液をきれいにして循環作用もスムースになり、精神的に
も安定して、健康上、とても良い効果を生み出す、と言われている。


よく言われるストレス解消法は、すべて「息を深く吐き出す」方法だ。
◎大きな声で笑うこと、笑うことがなくても作り笑いしたほうがいい
◎深いため息をついて「ああ、気持ちいい」思うこと
◎自宅の寝床で「大きなあくび」をすること、またあくびが出るまで呼吸すること
◎口を開けて歌を歌うこと、気持ちよく歌うこと

以上、4つが最もお金のかからないストレス解消法であると思い、これから
も日々、続けていくつもりだ。

そして、天候が不安定であっても、そのとき自分が望む天候をイメージし、大自然に向かって深く息を吸い込み、ゆっくり息を吐き出す習慣を皆が身につけるようになれば、自律神経失調症患者ももっと減り、各自の気持ちもほぐれ、もっとなごやかな時代になっていくと思う。

息を吐き切るヨガの爽快感

現代人に自律神経失調症が増えているのは、呼吸が浅いからだと指摘する専
門家は多い。
中途半端な呼吸だから、エネルギーも蓄積できないし、力も出ない。大気の
エネルギーをきちんと取り入れないから気持ちが不安定になるということか。


確かに私たち人間は、力を出すときは大量に息(二酸化炭素)をどっと吐き
出す。吐き出すと息(酸素)が不足するからまた、深く息を吸い込む。
だれでもこの世に生を享けるときは、「オギャー」と派手に産声をあげて生ま
れてきて、死ぬときは逆に息を引き取る。


剣道など日本古来の武道などを見ていても感じるが、試合中は相手に悟られ
ぬようにゆっくり息を吸い、いざ攻撃するときは「エイーッ」裂ぱくの気合
を込めて竹刀を打ち込む。
どんなスポーツでも試合に臨むアスリートたちは、この呼吸法の効用をうま
く活用し、自分をリラックスさせエネルギーをためこんでいるのがわかる。


呼吸健康法に関しては、今、多くの著書、各専門家によるノウハウみたいな
ものがあるようで、私も正直、何が一番いいのかわからないが、深く息を吸
い込みゆっくり吐く‘ことを意識して、自分でやりやすいリズムで、やれば
よいと思っている。


ヨガ呼吸法はまさに、腹式呼吸で息を吐き切る重要性を強く説いている。
さまざまなヨガポーズは、この呼吸法と連動していて、息を吐き切ったとき
に脱力し、ストレスが抜けていく。
私も週1回のヨガのレッスンを通じて、息をゆっくり吐き出し、脱力し、次の息の吸い込みで、エネルギーを満タンにする爽快感を味わっている。